体外受精と双子について
自然妊娠の場合の多胎率は、約0.5〜1%程度。これにくらべ体外受精や顕微授精など高度生殖医療を行った場合の多胎率は、約15%程度とにUPします。これは何故でしょうか?
多くの施設では、妊娠率を高めるために1個ではなく、複数(2〜3個)の胚を移植することが行われているからです。日本産婦人科学会でも、1回の移植で戻す胚の数は3個までと限定しています。
「妊娠できれば、双子だって構わない」というご夫婦のお気持ちも、もちろんお察しします。しかし、「妊娠=ゴール」ではありません。「出産→元気に育つ=ゴール」です。
体外受精(新鮮卵。顕微受精は除く)
平成16年 | 平成15年 | 平成14年 | 平成13年 | 平成12年 | |
妊娠あたり多胎率 | 17.5% | 18.0% | 17.3% | 20.8% | 17.2% |
顕微授精(新鮮卵)
平成16年 | 平成15年 | 平成14年 | 平成13年 | 平成12年 | |
妊娠あたり多胎率 | 15.6% | 16.2% | 15.8% | 18.2% | 16.3% |
凍結融解胚(顕微授精含む)
平成16年 | 平成15年 | 平成14年 | 平成13年 | 平成12年 | |
妊娠あたり多胎率 | 11.9% | 13.1% | 13.6% | 14.7% | 15.0% |